
第10回平和・協同ジャーナリスト基金賞~受賞の皆さんのスピーチ~
山田 詩郎君《長崎東高校2年生》
高校生一万人署名を続ける
高校生一万人署名活動に賞をありがとうございます。インド・パキスタンで核実験が行われたとき、長崎平和大集会が国連に高校生を派遣する事業を始め、2000年に国連に行った私たちの先輩が、みなに広げたいと始めたのがこの活動です。
昨年8月から1年間アメリカへ留学しました。その時、さまざまな国の人たちと会うことができました。ちょうどイラク戦の真っただ中で、イラク戦についても話し合いました。戦争に賛成する人もいれば反対の人もいました。結論は出なかったのですが、お互いの意見を知ることができました。また、経済的に格差のある発展途上国の人に自分たちの国に利益が回って来ないと言われ、答えられませんでした。でも、さまざまな人たちの努力で今日があるのだと伝えました。あまり経済とか国の制度について考えていなかったのですが、若い人たちが自分の国について真剣に考えていることに刺激を受けました。このような経験を通して自分が小さな存在に過ぎないと気づき、それでもやっていくしかないと、この活動を続けてゆくことを決意しました。
すでに5回目に向けて実行委員会が始まっています。来年は被爆60周年です。署名は毎年3万人くらいを集めています。それで新たな目標として、今まで集めたことのない6万人としました。英語でいうと60千人になるので、国連に提出するとき、被爆60周年と重なるので決めました。ただ、6万人の署名を集めたからといって平和はすぐきません。署名を集めることで一人ひとりのなかに平和への思いを築いていくのが大切だと思います。
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森永 玲氏《長崎新聞社》
高校生の活動が自然に定着
活動に参加した高校生は100人以上いるのですが、この本はそのうち69人の作文を前半におき、後半で活動を再取材してドキュメンタリーにしたものです。
長崎で被爆体験が風化していくなかで、高校生の活動が自然に定着して行った。それが大人たちには嬉しかった。彼らの多くは被爆3世ですが、今まで誰にも語らなかった被爆者がその体験を高校生の孫に語るなどエピソードがいろいろあります。
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