● 2つのキーワード
世界は激動と混迷の中にあります。
このため、人類が進むべき道が模索されていますが、私たちは「平和」と「協同」という2つのキーワードの中にこそ人類の未来と希望があるのではないかと考えています。
なぜなら、今日の世界では、まず、何よりも、平和が求められているからです。
2001年9月11日に米国で起きた同時多発テロは、米国による「報復」のためのアフガニスタンへの軍事行動を引き起こし、世界は「新しい戦争」の時代に突入しました。
日本もまた、「国際貢献」の名の下に、米軍への後方支援のため自衛隊の艦船をインド洋に派遣し、イラク戦争が起こると、米英軍のイラク侵攻を支持し、復興支援と称して自衛隊をイラクに派遣しました。
さらに、東西冷戦の終結により世界的な核戦争の危機は遠のきましたが、世界では、今なお核抑止論が幅をきかし、人類を絶滅しかねない核兵器は温存され、人類の悲願である核兵器廃絶の見通しはまったく立っていません。
今こそ、世界と日本で、平和実現のための世論を高めてゆくことが求められています。
「平和」とともに求められているのが、市民同士の「協同」です。
東西冷戦の終結により社会主義経済体制は崩壊し、世界は市場経済(資本主義経済)に一本化されました。
いわゆる経済のグローバリゼーションです。
これによって、私たちの生活は便利にはなりましたが、その一方で、グローバリゼーションの浸透によって、人々は競争と効率至上主義の社会に投げ込まれ、分断され、大量の失業や地域経済の崩壊などがもたらされました。
地球規模の環境破壊も進んでいます。
平和で持続可能な世界を実現し、人間らしい生活を保障する社会を回復するには、私たち市民が今こそ、互いに助け合い、連帯することが不可欠です。すなわち、市民同士の「協同」です。
しかし、「平和」と「協同」を目指す市民の運動を広く市民に伝えようというジャーナリストらの活動は、現実には、日本のジャーナリズムの世界ではなかなか光が当たりにくい分野となっています。
むしろ、最近では、タカ派的な言論が勢いを増す中で、孤立化しつつある傾向さえあります。
市民の側に立って、「平和」と「協同」に関する市民の活動を積極的に報道するジャーナリストらをもっと増やし、支援したいというのが、私たちの願いです。
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