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 第15回平和・協同ジャーナリスト基金賞にノミネートされた作品(2009年)               

2009年11月11日現在

 

 ●は映像関係、カッコ内は推薦者名、敬称略

● 1

 「ドキュメンタリー映画 未決・沖縄戦」
<じんぶん企画、08>(武田隆雄)

● 2 

早川由美子監督「ブライアンと仲間たち パーラメント・スクエアSW1」

<自主制作、09・2>(自薦)⇒09年度JCJ賞

  3

 下山保「異端派生協の逆襲」
<同時代社、09・1・5>(岩垂弘)

  4

日本原水爆被害者団体協議会日本被団協史編集委員会編著「ふたたび被爆者をつくるな――日本被団協50年史」

<あけび書房、09・5・1>(川崎昭一郎、夏目侑子)

● 5 

菊地文代・企画制作、中村一夫・演出「こつなぎ――山を巡る百年物語」

<株式会社周、09・7>(岩垂弘)

● 6 

酒井充子監督「台湾人生」

<協映、08>(鎌倉悦男)

● 7 

土井敏邦監督「沈黙を破る」

<シグロ、09>(鎌倉悦男)⇒第9回早稲田ジャーナリズム大賞受賞

● 8 

神山征二郎監督「鶴彬 こころの軌跡」

<製作委員会、09>(鎌倉悦男)

● 9 

佐藤威一郎監督「ありがとうの物語」

<NPO法人地球のステージ、株式会社オフィスラフトQUA>(鎌倉悦男)

 10 

青砥恭「ドキュメント 高校中退」

<筑摩書房、09・10・10>(岩瀬弘)

●11 

伊勢真一演出「風のかたち―小児がんと仲間たちの10年―」

<いせFILM、09>(鎌倉悦男)

●12 

東志津監督「花の夢―ある中国残留婦人―」

<いせFILMほか、07>(鎌倉悦男)

●13 

松林要樹監督・撮影「花と兵隊」

<記録映画「未帰還兵」製作委員会>(鎌倉悦男、塙喜一郎)

●14 

川本昭人監督・撮影「妻の貌」

<08>(鎌倉悦男)

●15 

羽田澄子監督「嗚呼 満蒙開拓団」

<自由工房、08>(鎌倉悦男、岩垂弘)⇒08年キネマ旬報文化映画ベストテン第1位、08年日本映画ペンクラブ文化映画ベスト1  

●16 

小池征人監督「いのちの作法――沢内「生命行政」を継ぐ者たち――」

<08>(鎌倉悦男)

●17 

四ノ宮浩監督「BASURA」

<オフィスフォープロダクション、09>(鎌倉悦男)

●18 

沖縄戦記録フィルム1フィート運動の会「軍隊がいた島~慶良間の証言~」

<09>(自薦、塙喜一郎)

 19 

高瀬毅「ナガサキ 消えたもうひとつの『原爆ドーム』」

<平凡社、09・7・11>(自薦)

 20 

共同通信社・太田昌克編集委員兼論説委員「核持ち込み密約は外務官僚が管理――歴代四次官が証言」

<東京新聞ほか、09・6・1>(伊藤力司)

 21

「アムネスティ通信2009年春 、2009年夏」

<ならグループ通信>(小谷勝彦) 

 22 

プロジェクト・ゲン「漫画『はだしのゲン』の英訳と出版」

<09・10>(塙喜一郎、岩垂弘)
 23 

女優たちによる朗読「夏の空は忘れない――1945・ヒロシマ ナガサキ」

<夏の会構成・制作、09・7~8>(岩垂弘)
 24 

朝日新聞長崎総局「ナガサキノート――若手記者が聞く被爆者の物語」

<朝日新聞出版、09・7・30>(花城敏朗、岩垂弘)
 25 

毎日新聞社の連載「被爆の国から オバマ大統領へのメッセージ」

<09・8・2~13>(岩垂弘)
 26 

岡田裕之「日本戦没学生の思想」

<法政大学出版会、09・7・17>(野々村恵子)
●27 

練馬・文化の会制作・著作「私は風船爆弾を作っていた」

<09・8>(鎌倉悦男)
●28 

日本テレビ「5000人のカルテ――ある被爆医師の闘い」

<NNNドキュメント’09、09・8・23>(鎌倉悦男)
●29   日本テレビ「戦場のラブレター――玉砕の島で拾われた手紙」
<NNNドキュメント’09、09・8・9>(鎌倉悦男)

30 

小川秀幸「かけはし~ハンセン病回復者との出会いから~」

<近代文芸社、095・5>(自薦)
 31 

李容洙・高柳美知「わたしは日本軍『慰安婦』だった――日本にも戦争があった3」

<新日本出版社、09・8・25>(南雲和夫)
●32 

中京テレビ「法服の枷 沈黙を破った裁判官たち」

<NNNドキュメント’09、09・9・14>(鎌倉悦男)
 33 

柳川喜郎「襲われて 産廃の闇、自治の光」

<岩波書店、09・7・24>(坂巻克巳)
 34 

日韓共同「日本軍慰安所」宮古島調査団「戦場の宮古島と『慰安所』」

<なんよう文庫、09・9・6>(由井晶子)
●35 

橋本信一監督作品「1000年の山古志」

<制作委員会ほか、09>(鎌倉悦男)
 36 

屋良朝博「砂上の同盟――米軍再編が明かすウソ――」

<沖縄タイムス社>(由井晶子、安慶名雅則)
 37 

前田哲男「〈従属〉から〈自立〉へ日米安保を変える」

<高文研>(由井晶子)
 38 

北村毅「死者たちの戦後誌」

<御茶ノ水書房>(由井晶子)
 39 

奥野修司「沖縄幻想」

<洋泉社>(由井晶子)

 40 

大久保潤「幻想の島 沖縄」

<日本経済新聞出版社>(由井晶子)

 41 

高橋真司・舟越耿一編「ナガサキから平和学する!」

<法律文化社。09・1・20>(花城敏朗)

 42 

阿南重幸編著「被差別民の長崎・学――貿易とキリシタンと被差別部落」

<長崎人権研究所、09・3・31>(花城敏朗)

 43 

熊谷伸一郎編「私たちが戦後の責任を受けとめる30の視点」

<合同出版、09・9・25>(岩瀬弘、塙喜一郎)

 44 

林博「沖縄戦 強制された『集団自決』」

<吉川弘文館、09・6・20>(塙喜一郎)

 45 

和田武「環境と平和」

<あけび書房、09・6・15>(塙喜一郎)

 46 

前田朗「非国民がやってきた!」

<耕文社、09・3・25>(脇本純一)

 47 

姜尚中「希望と絆」

<岩波ブックレット、09・7・7>(脇本純一)

 48 

田中優「おカネが変われば世界が変わる」

<コモンズ、08・11・15>(脇本純一)

 49 

内橋克人「共生経済が始まる」

<朝日新聞出版、09・3・30>(脇本純一)

 50 

渡辺豪「基地の島 沖縄 国策のまちおこし――嘉手納からの報告」

<凱風社、09 ・10・30>(小木章男)

 51 

向井嘉之「生き生きぬいて 恵子と明子――ある中国残留孤児をめぐる百年の記憶」

<自費出版、09・6・30>(自薦)

 52 

三宅勝久「自衛隊という密室」

<高文研、09・9・18>(最首悟)

 53 

中塚明「司馬遼太郎の歴史観」

<高文研、09・8・1>(曾木博海)

 54 

白崎朝子「介護労働を生きる」

<現代書館、09・3・31>(白崎一裕)

 55 

ラジオドキュメンタリー「獄中13年~留学生死刑囚、独裁政権に立ち向かった青春」

<毎日放送ラジオ局、08・11・24>(坪井兵輔)

 56 

ラジオドキュメンタリー「故郷の歌」

<毎日放送ラジオ局、09・5・29>(坪井兵輔)

●57 

ドキュメンタリー映画「悼画 金城祐治さん」

<じんぶん企画、09>(由井晶子)

 58 

平野伸人、高比良由紀、野崎亮3氏の活動

<八月書館刊「海の向こうの被爆者たち」の編著、09・6・25>(関口達夫)

 59 

反戦イラク帰還兵の会、アーロン・グランツ、TUP訳「冬の兵士」

<岩波書店、09・8・18>(塙喜一郎)

●60 

田保寿一監督作品「冬の兵士―良心の告発」

<09>(塙喜一郎)

●61 

小林茂監督作品「チョコラ!」

<09>(和田智子)

●62 

栗原奈名子監督作品「ブラジルから来たおじいちゃん」

<08>(和田智子)

 63 

権徹「歌舞伎町のこころちゃん」

<講談社、08・12>(和田智子)

 64 

フランク・エバンス著、糸井定次・細井忠俊訳「憎悪と和解の大江山――あるイギリス兵捕虜の手記――」

<彩流社、09・7・30>(足立史郎)

●65 

プラブ・シヤム・アチャーリア監督・脚本「ピース・オン・ウィールズ『生きる』」

<ピース・オン・ウィールズ、08>(由井晶子)

 

 

 第15回基金賞への推薦・応募締め切りは10月末です 

 

 第15回平和・協同ジャーナリスト基金賞への推薦・応募の締め切りは10月末です。授賞に値する優れた作品、活動がありましたら、ご推薦ください。自薦でもかまいません。対象は反戦、平和、反核、協同・連帯、人権擁護などに関する作品、活動です。

 作品は2008年11月以降に発表されたものです。新聞、週刊誌、月刊誌、ミニコミ紙などの記事、単行本、写真集、映画、ビデオ、DVD、テレビ番組など。記事類は実物かそのコピー、単行本は本そのもの、ビデオ、DVDやテレビ番組はそのコピーを、それぞれ簡単な推薦理由を添えて下記までお送りください。返却が必要な場合はその旨を明記してください。

 第15回基金賞の贈呈式は、12月5日(土)午後、東京都新宿区の日本青年館で行います。

    〒160―0013 東京都新宿区霞ヶ丘町7-1

  日本青年館内 日本青年団協議会気付

  平和・協同ジャーナリスト基金運営委員会   

 

 NEWS

講演会看板

講演会『マスコミが報じない“世界の焦点”』を開催

         「圧倒された」「驚きの連続」と大好評でした

会場風景

 5月23日(土)14時から3時間にわたって、平和・協同ジャーナリスト基金受賞記念講演会『マスコミが報じない“世界の焦点”~アフガン、チェチェン、イスラエル、パレスチナから~』が、東京の明治大学リバティタワー9階1096教室で開催されました。今まさに世界の焦点となっている地域の報告とあって関心を集め、約90人の方にご参加いただきました。

講師は、昨年の第14回基金賞「荒井なみ子賞」受賞の田浪亜央江さん(受賞作品『〈不在者〉たちのイスラエル』)と、奨励賞受賞の常岡浩介さん(受賞作品『ロシア 語られない戦争』)のお2人です。

 「イスラエル、パレスチナ問題で問われているもの」の演題で話された田浪さんは新進気鋭の中東研究者で、現在は大学非常勤講師をされています。講演では、イスラエル・パレスチナについて、13,4年前の学生時代に初めてシリアに留学してから今までパレスチナ難民やアラブ世界の庶民と交流しながら学んだものを中心に報告されました。パレスチナ難民が人とのコミュニケーションを大切にしながら生活そのものを味わっていることは、人との関わりが希薄な日本と比べて大きな発見だったそうです。

 留学時代に撮った写真からは、パンをこねる女性、大家族の笑顔など、逞しく生き抜くパレスチナ人の表情が生き生きと伝わってきました。イスラエルの建国で失われたものは「人間の交流」であり、今のイスラエルは「心から安心して過ごすことができない社会」になっていて「イスラエルが生み出したものよりパレスチナのほうが豊かに感じる」と田浪さんは論評しました。

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「ロシア、アフガニスタン 語られない戦争」の演題で話された常岡さんは、NBC長崎放送報道部記者を経て1998年よりフリージャーナリストとして活動されています。1999年からチェチェン取材を継続。チェチェン以外にもアフガニスタン、エチオピア、イラクなど世界の戦場を取材されていますが、「チェチェンほどひどいところはない」というほど悲惨な戦場であったそうです。現在チェチェンでの戦闘は休止し、周辺のイングーシ、カバルディノ・バルカリアなどでゲリラ戦が激しくなっているとのことです。

最近取材されたアフガニスタンは、消滅したかと思われたタリバーンが今や完全復活。常岡さんは元タリバーン幹部の友人の助けでタリバーン系実力者と接触し「アメリカとタリバーンの和平交渉は可能か」というテーマでインタビューしましたが、「アメリカが言っている『タリバーン穏健派との交渉』はありえない。タリバーン最高指導者との交渉でしか戦争は終わらない」という意見。もう一人の穏健派実力者も「和平交渉は必要だが、アメリカとの信頼関係がない今はその前提がない」という意見だったそうです。常岡さんは取材側の立場として「人権侵害をやっている側とやられている側の間に“中立”というのはまずいのではないか」と述べ、「報道の中立性」とは何かを考えさせられました。

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入場者へのアンケートでは「驚きの連続だった」「実に興味深い話だった」「とても面白かった」「紛争地の現状を生々しく伝えてくれた」「勇気ある取材に圧倒された」「ジャーナリスト精神に触れた」「来てよかった」などといった回答が目立ちました。

今回はPCJFとしては2回目の講演会で、現代史研究会との共催でした。(報告:芦澤礼子・運営委員)

 

平和・協同ジャーナリスト基金賞受賞記念講演会

  平和・協同・ジャーナリスト基金(PCJF)は、反核・平和・ 人権擁護・協同(連帯)に関する報道に貢献したジャーナリスト を支援するために、市民の寄付によって1995年に創設され、これ まで14回にわたり、116の著作、映像作品に基金賞を贈呈、顕彰してきました。昨年度は9人を顕彰しましたが、その中からお二人の受賞記念講演会を開催します。現代史研究会との共催です。

「マスコミが報じない“世界の焦点”」

― アフガン、チェチェン、イスラエル、パレスチナから ―

(アフガニスタンなどの映像も上映します)

 

   ■日時■ 5月23日(土) 14:00~17:00(開場13:30)

   ■会場■ 明治大学リバティタワー 9階1096

             JR中央線・総武線、東京メトロ丸ノ内線「御茶ノ水駅」

             下車徒歩3分。東京メトロ千代田線「新御茶ノ水駅」下車

            徒歩5分/都営地下鉄三田線新宿線、東京メトロ半蔵門線

             「神保町駅」下車徒歩5分

   ●資料代 1000円  ※予約は必要ありません

   ■問い合わせ先 TEL&FAX 03‐3475‐2495

             090‐9208‐6452(岩垂)

             090‐8508‐9722(芦澤)

 

★ 講演 ★

     田浪亜央江さん「イスラエル、パレスチナ問題で問われているもの」

   

     『<不在者>たちのイスラエル』(インパクト出版会)で第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞荒井なみ子賞

                       

     常岡浩介さん「ロシア、アフガニスタン 語られない戦争」

       

      『ロシア 語られない戦争』(アスキー新書)で第14回平和・協同ジャーナリスト基金賞奨励賞

 

 【講師プロフィール】

  ☆田浪亜央江(たなみ・あおえ)

  東京外国語大学外国語学部アラビア語学科在学中の1994年4月 から1996年3月まで、シリア留学(ダマスカス大学文学部聴講生/演劇芸術高等学院演劇理論コース聴講生)。

  1999年3月、一橋大学言語社会研究科修士課程終了、同年4月 同博士課程進学。

  2003年10月から2005年12月までイスラエルのハイファ大学留学。(ウルバン<ヘブライ語教室>生/多文化主義・教育研究センター研究生)。

  現在は大学非常勤講師。2006年9月に発足したミーダーン「パ レスチナ・対話のための広場」のメンバー。

 ☆常岡浩介(つねおか・こうすけ)

  1969年長崎県島原市生まれ。早稲田大学卒業。1994年からNBC長崎放送報道部記者に。

  1998年よりフリーランスとなる。アフガニスタン、エチオピア、チェチェン、イラクなどの戦場で取材を続け、通信社や新聞、雑誌などに寄稿。

  2004年イングーシ共和国取材中、一時ロシア秘密警察に拘束される。

  2006年11月に英国で暗殺された元FSB(ロシア連邦保安局)中佐アレクサンドル・リトビネンコと親交があった。

 

 

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